« みんなお出かけ? | トップページ | 元気がでる?赤色 »

2010年8月12日 (木)

悔恨

本屋に並ぶたくさんの書籍。

「う~ん・・・結構読んでるなぁ」

「これも読んだ、あれも読んだ・・・う~ん」

インスピレーションだけを頼りに買うのだけど

今日は いまひとつピンと来ず

そうなると 直木賞・芥川賞ってことになる。

 

《小さいおうち》 中島京子

午後 涼しい風の入るリビングで読書三昧。

読み進むうちに思い出した・・・

小倉のばあちゃんちにも 

ここに出てくるタキさんのような女中さんが居た。

今は《女中さん》なんて言葉は死語なんだろう

《家事代行サービス》とでもいうのかしら?

まっ、とにかく居たの、女中さんという人が。

いま考えると ミッちゃんというその女中さんは

たぶん「姉や(ねえや)」と呼ばれてた気が。

九州地方の どこかすごい田舎から来てた人で

中学を出たか出ないかの

まだ年端もいかないお姉ちゃん。

夏休みに孫たちがやってくると

アタシたちの《子守り》をするという仕事が出来る。

なんせ 実家に帰って夜遊びだの買物だのと

とにかく羽根を伸ばしたい母と母の姉妹たち。

舅の目の届かない実家生活は最高だったろう。

昼も夜も大忙しで遊ぶ母たち、

その分 子守りという仕事が増えるミッちゃん

 

実は・・・ 

本当に記憶から消してしまいたい事件がある、

このミッちゃんのことで。

 

アタシはまだ3つか4つ。

夏休みのある日 大人たちは揃ってお出かけ。

残されたのは アタシと まだ赤ん坊だった弟、

そしてミッちゃん。

ここからは ミッちゃんとのやりとり

(あぁ~鮮明に蘇る!いやだぁぁぁぁーーー)

 

「ミッちゃん・・・あんたの家どこね?家がないと?」

「あるばい!」

「家ないんやろ~ あんた好か~ん!

ここアタシの家やけんねッ!

ミッちゃん あんた 自分の家さ 帰り~ッ!」

「○×☆△・・・( ̄ー+ ̄)」

「貧乏なんやろ~ 貧乏やけ学校も行けんとやろ」

「○×☆△・・・うぇ~~~ん

 

ミッちゃん 怒りと悲しみとでいっぱいになり

(当たり前だ、

3つの生意気なガキにこんな仕打ちされて

なんて酷いガキなの!アタシ

荷物まとめてホントに里へ帰っちゃった。

夕方 帰宅した大人たち、何も知らず・・・

「あら?ミッちゃんは?」

「ミッちゃん好かんけん 追い出した」とアタシ。

アタシのばあちゃんは

孫のアタシを「美沙姫さま」と言って

大事に大事にしてたもんで

どういうわけかアタシは全く怒られず・・・

「許さん!

大事な美沙姫さま置いて勝手に出ていくとは

そう言ったかと思うと表に飛び出した。

ばあちゃんは大荷物を抱えて夜分に帰宅。

「もう来んでいいッ!あんたはクビだッ!

小さい子供相手に喧嘩ばしてからッ!

アタシが買ぉてやったもんば返せ!

そう言うてやったたいッ!」

抱えて帰った荷物というのは

どうやらばあちゃんが買ってあげた服だの何だの。

 

ミッちゃんは おそらく悪くない。

いや、絶対に悪くない。

悪いのは 意地悪な性根の美沙姫ことアタシ。

 

タキさんの物語 読みながら

なんだか思い出したくない過去が・・・

 

ミッちゃん!許して~~~!

 

 

 

|

« みんなお出かけ? | トップページ | 元気がでる?赤色 »

コメント

やはり同じ名前だけあって、ちょっと・・・、
祖母とその女中さんは、普段からさほどの関係だったのかも知れませんね。普通、孫が言ったところで、そう真剣には受け取りませんし、ましてや一度あげたものをもってきたわけですから。
時効ですから、気になさらずに。

投稿: みつ子 | 2010年8月13日 (金) 07時05分

時効ねぇ…そうなんだけど 夏休みが来るとこの事件を思い出しちゃうんですよ
ちなみに ミッちゃんの名前は《みちこさん》でした。同じじゃなくてよかったわ…
それから後に住み込んで働いてたのは君ちゃん姉ちゃん。なぜか すごく仲良しだった。アタシも少しは反省したのでしょうか?子供心にも。ばあちゃんの家からお嫁に行きました。どうしてるのかなぁ~みんな。

投稿: Misa | 2010年8月13日 (金) 07時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« みんなお出かけ? | トップページ | 元気がでる?赤色 »