母ではなくなる瞬間
仲良し親子ではあるけれど
日常 娘にちょっと甘いとこがある事も否めないが
こと芝居に関しては どうしてもシビアになる私。
良い時は「良い」
今一つ何かが足りない時はそれなりにアドバイス。
有難いのは それを素直にきちんと受け止め
諦めずに食い下がり 消化してくれる事。
と言っても、私の方が経験値が髙いだけで
役作りというのは死にもの狂いで立ち上げ
積み上げていくのは本人だから
簡単に「ああだこうだ」とは言えない事は解ってる。
私だって 毎回悩み 未だ闘い続けてる途上。
ただ 人の事は客観的に見られるというだけの事。
それだから 本人が壁にぶち当たったりした時に
「SOS]を送られれば 私に分る範囲で話をする。
この関係は 母子というより先輩後輩のようで
とても好ましい関係だと思っている。
「親バカだね」と批判される事を承知で
今 このブログを更新してるけれど
それでも 正直な私の気持ちを綴ろう。
今回の《配達されたい私たち》は
メグにとっては 初のストレートプレイ。
以前から「芝居がやりたい」と言いつつ
「私、ホントに芝居 苦手だから・・・怖いし・・・」
そう言ってた彼女の 今回の舞台。
母ではなく、同じ舞台女優のひとりとして観劇。
正直 心配はしていなかった。
あの語感や感性を無駄にしてはいけない。
必ず出来ると信じていた。
それを磨くチャンスの中で挑む稽古の日々、
今の彼女にとっての良い作品、仲間、
そして 演出家に巡り合えているという事を
彼女のブログを通して感じていた。
実際、観劇し終えた私は ちょっと嫉妬モード。
あの自然体。あの爆発力。。。私には、ない。
役柄も 登場するタイミングも
かなりお得な?役ではあるのだが
何の計算もなく そこに《笑子》という人物が
生きているように見えたのは
けして親の欲目ではないと感じている。
今日が千秋楽。
が・・・この後半に入った昨日も一昨日も
悩み続けている彼女からメール。
人間なのだから毎回 同じ状態、同じ感情で
完璧に出来るはずがない。
舞台上でアクシデントが起きたら
それを心が受け 集中力が切れる事もある。
ミュージカルと違って
音楽が流れ、グングン進んでしまうのとは
ワケが違うのが 芝居の醍醐味、面白さ。
才能的には 私などよりずっと持ち合わせてると
本気で思う私だが、経験値の少なさが
今の彼女を不安にさせているような気がする。
だがこれは 確実にいい経験になっている。
今回の経験を生かし、乗り越え、財産にし、
次のステップへと歩き続けてほしい。
嫉妬と同時に、時に忘れてしまいそうな向上心、
チャレンジする心と肉体。。。
いい刺激をもらえた事を この娘に感謝しよう。
いや、娘ではなく女優である 飯野めぐみに。
私も とどまらずに まだまだやり続ける。
ありがとう。あと一回。無心で舞台で生きて。
千秋楽おめでとう。
2015年 三姉妹ライブ第三弾
日時 12月5日 土曜日
13時開場 14時開演
17時半開場 18時半開演
会場 GINZA Lounge ZERO
中央区銀座7丁目5番4号 毛利ビル7階
チャージ 4,500円 (ワンドリンク付)
※チケット発売開始 10月1日~
※メール misa-ticket@hotmail.co.jp
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コメント
ようするに、心構えですね。精神的なものを教えている。自分には欠けているものを感じられるのは、さすがだと思う。きっと、それを取り込んで
モンスターになるんでしょうね。舞台全体を取り込むモンスター。これが、いいのか悪いのか、ボクには言えません。
投稿: new(^^)/ | 2015年11月 1日 (日) 12時42分
読んでいて暖かい気持ちになりました。TVドラマ魚ちゃんに出演されていた昔のことを思い出しました〜舞台女優を育てること〜その国の文化功労になります〜明日は、文化の日です〜文化を育むことの楽しみをじっくりと考える一日にしましょう。女優は、その時代の作品なのかもしれません〜浅利慶太さんも文化功労者に違いありません。母と子の絆〜Pサイモンの名曲も素敵なイントロでしたね。
投稿: ダンキチ | 2015年11月 2日 (月) 09時44分