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2016年7月15日 (金)

遠い想い出

煙をやっていると 想い出すことがあるのです。

本当に、私がようやく物心がついたかつかないか、

そんな遠い遠い昔の あの光景・・・

 

私が小学校の時、父方の祖母が亡くなりました。

九州という土地柄は まだ封建的で

何でもかんでも 男が優先の時代。

典型的な男尊女卑の祖父と祖母の関係でした。

祖父は 何かにつけ「まきえーっ!」と祖母を叱り、

いや、あれは叱るというにはあまりに身勝手で

子供心にも「イジワル爺さん」と思ってました。

祖母の方は 何か答えるワケでもなく、ただただ

言われるままに、祖父に怒鳴られないよう暮し、

しかし、今思うと その反動が嫁いびり(母次子)に

向っていたような気がします。

そんな日々の繰り返しの中 祖母は亡くなりました。

葬儀の日程も組まれ、皆がバタバタとする中、

祖父はどうしていたかといえば・・・

三日三晩、祖母の傍らに横たわり

「まきえ、まきえ」と涙を流し、

祖母の痩せた身体を 胸に抱き続けていました。

「おじいちゃま、葬儀屋さんが・・・」という母。

「やかましかッ!まだ来んでよかッ!」

「葬式は出さんッ!まきえは 行かんでよか!」

祖母をヒシと抱きしめて離さず、大騒ぎになりました。

父や母、そして周りの大人たちは呟きました・・・

「あげに まきえさんを好いとったんなら

生きとるうちに優しゅうしてやったら良かったがね」

 

劇中の私の夫浩介さんと どうしても重なるのです、

あの光景、あの無骨さ、

本当は優しくしたいのに出来ない男の心理。

頑固で、融通が利かず、何かと言えばすぐ怒り、

家族が抱える問題はすべて妻に任せてしまう浩介。

「愛してる」はおろか「ありがとう」などと

妻にも家族にも、誰にも口にした事もない男が、

死んでしまってから気づく 様々なこと。

これは 浩介の成長物語なのかもしれないと

演りながら そう思い、祖父のあの時の姿に

浩介を重ねてしまう私なのです。

 

 

    公演のお知らせ

  だるまちっくシアター《煙が目にしみる》

 原案 鈴置洋孝  演出 菊地一浩

  2016年 7月13日~21日
  荻窪 アトリエだるま座にて

 チケットご希望の方は
 下記のアドレスへお願い致します。

 チケット予約受付中

http://ticket.corich.jp/apply/73445/004/

☆おかげさまで満席の日が続き

  お席は 残りわずかとなりました。

  土曜日、祝日のソワレ、千秋楽マチネーのみ

  数席をご用意できるもようです。

 

   劇団だるま座20周年記念公演

   《愛しきは》
     馬鹿一とその隣人

 作:八田尚之  演出:菊地一浩

 2016年9月9日~14日
 
 劇場:TACCS1179
  
  9月9日 19:00
  9月10日 14:00  19;00
  9月11日 14;00  19:00
  9月12日 19:00
  9月13日 19:00
  9月14日 14:00

 早割チケット:指定席 3000円
 (7月13日~8月8日13:00まで受け付け)
 指定席:4500円
 自由席:4000円
 当日(自由席:4800円
 学生(自由席:3500円
 サポータークラブ 3600円

 ☆《煙が目にしみる》ご観劇のお客様は
  煙の公演期間中のみ 早割チケットのご利用可。
  1割引きの特別価格でご覧いただけます。

 
http://ticket.corich.jp/apply/73629/003/

 

 

 

 

 
 

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コメント

なるほど。自分の体験に重ねて、溶け込んでいく訳ですね。テクニシャンですね。

投稿: new(^^)/ | 2016年7月16日 (土) 00時31分

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