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2016年7月 7日 (木)

客観性

役者は持ち合わせてないのだろう、この客観性。

本が求めているもの、今この場面で伝えるべき事、

自身は そこに居て、そこに生きていると信じて、

役のリアリティーを重んじて、役の心情を鑑みて、

それはもう一生懸命考えた結果なのだけれど・・・

やっぱり 自分の役に執着してしまう傾向にあるよう。

その結果 単調な同じリズムで繰り返される物語は

「NO」なのだと改めて思い知った昨日の稽古。

 

観客が「長いな」と思ったら、

あぁこの芝居 これでお終い

 

ん?だけど・・・何故そうなってしまうんだ?

誰ひとり いい加減になんかやってない。

考えて考えて、そうなった結果なのに・・・

いや、考えてる視点が違わないか?

目は曇ってないか?

ここの場で 本当に必要なのは何だ?

 

演出家は 厳しい目でものを言う。

そして、その出されるノートは正しい。

「ウヘッそんな見方するんだ・・・

私も 他の役者へのノートを聞きながら

よくよく振り返り 考えてみる。『むむーっ

今日もノートをもらえない事に不安が残る。

「頼む!何か言って!何でも言って!」

いやいや、自分で考えろと思ってるね菊地さん。

 

「ボクは観客の代表ですから」と演出家。

そうなのよ・・・私達には見えないの・・・菊地さん。

客観性がないのですよ、役者って悲しい事に。

個別のノートが出ないまま稽古が終り、

『あっ。。。』と思い当たるあの終幕の芝居・・・

 ゾッとする

『あんなところに 私の思い入れは要らなかった』

『あの場面で必要なのは個人の想いじゃなく流れ』

 

くそっ!何故そんな事が解らない!大馬鹿者!

何年やってんだ!この仕事!と自分に腹が立つ。

 

「稽古を積んでけば もう先を知ってるからね」

「それでも、慣れずに生きていられるか、そこだね」

「難しいでしょうけど、常に新鮮に捉えて下さい」

ずーっとずーっと 大昔から言われ続けてる事なのに

何故、こうなっちゃうんだろうかね・・・

役者って、一生客観性のないまま生きるのかね・・・

 

でも、本当に感謝してます、私。

四十年以上をこの仕事に懸けてきて

「まだまだなんだ、よし!頑張ろう」と思えるこの日々。

奇をてらったものなんぞ演りたくない。

その瞬間を生きてる人間を、その人を生きたい。

そして、出来る事なら 客観的な目を持ちたい。

この怖いほどに客観的な目を持つ演出家に巡り合え

『自分はまだまだ』と素直に思える事に

悔しさと 驚きと 歓びと そして感謝の毎日・・・

きっと死ぬまで ずっとこんな繰り返しなんだろうが

でも!いい! 少しでも!一歩ずつでもいい!

必ず 前に進んでるはずなんだから。

そういう役者としての生き方を全うしていかなきゃ!

 

本日より通し稽古。

有難い事に セットも照りも出来てるので

これから初日まで 毎日ゲネプロみたいなもん。

この一週間で いかに作品を深めてゆけるか、

いかに慣れずに生きてゆけるか・・・

そこが勝負の分かれ目。

 

 

 

     公演のお知らせ

  だるまちっくシアター《煙が目にしみる》

 原案 鈴置洋孝  演出 菊地一浩

  2016年 7月13日~21日
  荻窪 アトリエだるま座にて

 チケットご希望の方は
 下記のアドレスへお願い致します。

 チケット予約受付中

http://ticket.corich.jp/apply/73445/004/

 

 

 
   劇団だるま座20周年記念公演

   《愛しきは》
     馬鹿一とその隣人

 作:八田尚之  演出:菊地一浩

 2016年9月9日~14日
 
 劇場:TACCS1179
  
  9月9日 19:00
  9月10日 14:00  19;00
  9月11日 14;00  19:00
  9月12日 19:00
  9月13日 19:00
  9月14日 14:00

 早割チケット:指定席 3000円
 (7月13日~8月8日13:00まで受け付け)
 指定席:4500円
 自由席:4000円
 当日(自由席:4800円
 学生(自由席:3500円
 サポータークラブ 3600円

 ☆《煙が目にしみる》ご観劇のお客様は
  早割チケットをご利用頂きますと
  1割引きの特別価格でご覧いただけます。

 
http://ticket.corich.jp/apply/73629/003/

 

 

 

 

 

 

 

 

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