祖母の教え

母方の祖母はすごく働き者だった。

私には　普通の優しいおばあちゃんだったけど

界隈では　女傑と呼ばれた威勢のいい女だった。

その血は　母に受け継がれ、

母もまた人から頼りにされ面倒見のいい女だったし

家事もチャカチャカこなしながら　よく働く人だった。

子供の頃　父が失業した時期があり

そんな時も「平気平気～」と笑って

いつもの通り　大きな風呂敷に反物をつめて

チャカチャカ仕事、チャカチャカ家事をこなす人。

その母が「お婆ちゃんの教えだから」と言って

私に　よく話してくれたのは

《空手で帰るな》　武道の空手じゃないですよん。

《手ぶらで帰るな》という意味でございます。

今朝　自分の行動を顧みて「あら？」と思いました。

私の割烹着、大きなポケットついています、何個も。

比較的　暖かそうな朝だったので一大決意。

思い立ったが吉日でござるッ！

ずっと気になっていた家中の窓ガラスを拭こう！

だからポケットには　ガラス磨き用のスプレーや

乾いた布　ブラシ　網戸用のお掃除シート　綿棒。

手には　バケツと濡れ雑巾。

背中には　ハタキを差して「いざっ！」

ががががーーっと一気にやって「あぁ気持ちいい」

頭の中は　次の作業を考えていたようで

それらを各場所に戻しながら

冷蔵庫の中身を確認し今夜の献立を考え

家の中を行ったり来たりしながら気づいたのです。

常に何かを手に持ち　動き廻り　

動画を撮ったら早回しのように見えるかも・・・。　

ほぼ自画自賛状態ですが・・・笑

『なんて段取りが良い晩御飯の下拵えも完了だ』

今朝は８時まで寝てたのに

全ての家事は１０時には終りひとりご満悦の私。

午後の予定までちーと休憩が出来るじゃないかッ

で、ゆったり座って珈琲なんぞを飲んでる時に

「そうだ空手で帰るなの教え、私も守ってるわ」

基本的に家事が嫌いじゃないのですね、きっと。

仕事がなくて暇なとき　趣味と実益かねて

家政婦のアルバイトでもしようかな・・・なんて。

まっ早いばかりで、実は結構ザツなんで

商売にはならんのですけどね。

さっ！午後の仕事はデスクに向い事務作業。。。

これが一番不得手なのです、私。

でもッ！この勢いにのって頑張ろうっと