あと一週間
一週間かけて、細かく丁寧に稽古が進み、
今日、演出家の手がようやく最終場へと進む。
本当に 演出家には申し訳ない思いで一杯だ。
本格的な稽古に入る前にやっておくべき事の、
何かその視点が違っていたのではないか?
個人個人のやり込みは十分だったのか?
甘くみてはいなかったか?
稽古すればなんとかなる、演出家が助けてくれる、
そんな 自分に甘い気分は微塵にもなかったか?
みんな・・・ことに若い俳優たちは
それこそ《山のような》課題を抱えて帰宅し
おそらく寝る間も惜しみ ノートをクリアにするため
奮闘する一週間だったと思う。
疲れ果ててるだろうし、落ち込む夜もあるだろう。
でも、それが役者の人生。
楽な道であるはずがない。
私にしたって、今回は 細やかな心理を追い
作品の中で果たすべき役割を鮮明に刻む事が
まだまだ不十分な状態だ。
稽古前の二時間余りを、日々自主稽古に費やし
稽古終了後には、再び居残っての自主稽古。
演出家に言われたワケでもなく
限られた時間内で作品をより善いものにするには
この《自主的行動》が必須だと
六人の女たちは 実感しているところ。
作品はひとりで作れるものじゃない。
六人がひとつになって心を合わせ作りあげるもの。
本当に、再演の難しさを ひしひしと感じる。
三年前の初演を観て下さった横浜演観の方々の
熱い要望に応えて上演されるこの再演舞台。
泣いても笑っても、叫んでもジタバタしても、
ともかく幕は開く。あと一週間で幕が開く。
六人の女のすべてのエネルギーと心を集中させ
必ずお客様に届く作品を生み出そう。
そして、一人一人の俳優としての
ステップアップを目指そう。さあ!今日も闘うぞ!
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コメント
ううむ、これを読んだ人は、見たくなりますね
これだけ、客観的に見つめていれば、課題は克復され、演出家の意図とおり演じられて、素晴らしい作品ができますね。
とはいうものの、それだけではないのですね
ボクなんかは、涙が出ているかどうかを異常に観察したりします。舞台で涙を流す俳優さんは、なかなか、いません。汗か、涙か、分らないようなヤラセもなかには遭遇しますが、だまされることもあります。でも、それも演技のうちですね
投稿: new(^^)/ | 2017年5月16日 (火) 09時29分