永遠の師匠
芝居仲間が貸してくれた一冊の本。
「美沙さん、コレ読みました?」
《悲劇喜劇九月号》
浅利慶太3つの顔
演出家 プロデューサー 教育者
まだまだ余裕などないけど
借りたこの本を読んでみようと思えるくらいには
アタフタせず板の上に立てるようにはなったか?
あざみ野の社長室で執筆中の浅利さんの姿が
私には懐かしく感慨深い、その表紙。
照明家で創立メンバーである吉井澄夫さんと
今でも交流のある小澤泉さんの対談を読み
いろんな光景、いろんな想い出、稽古場の匂い、
浅利さんの厳しいダメだしの声。。。聞こえてくる。
私は素晴らしい師の下で育ててもらったんだなと
改めて つくづく 感慨深く 読み進める。
よくお酒の席を共にさせてもらった。
稽古場ではあんなに厳しいこの師は
いろんな話をしてくれた。芝居の事、個人的な事。
ご自身の抱えていらっしゃる問題までも口になさり
私の離婚問題までも相談にのって下さった。
最後にお会いしたのは自由劇場でのオンディーヌか?
いや。。。日下さんのお別れの会だ。
すでに退団後の私にかけて下さった言葉は
「元気にしてたか?」「娘たちは頑張ってるか?」
「いま役者の仕事は。。。?」は口になさらなかった。
思えば 在団中 色んなことがあった。
良い事も悪い事も 嬉しかった事も腹を立てた事も。
何故か よく喧嘩した。
「もういいッ!謹慎しろッ!」よく社長室で怒鳴られ
「はい!分りましたッッ!」と
踵を返して部屋を出て行く青かった私は
いつも「こんなとこ辞めてやる!」と力んでたっけ。
私たちが知らない所で
沢山のご苦労と葛藤があったのだなと今頃気づく。
素晴しい師匠だったと 今頃になって深く。。。思う。
亡くなられて一年が過ぎてしまった。
居なくなったという実感はあまりない。
沢山の光景が目に浮かぶけれど
ただただ 今は 感謝しかない。
私の演劇の基盤を作ってくれた恩師だ。
きっと この師匠のおっしゃった一言一言は
一生 私の胸の中で生き続けるだろう。
劇団菊地 第5回公演
「証言台」
作:八田尚之
脚色・演出:菊地一浩
■日程:2019年10月22日(火)~27日(日)
■劇場:アトリエファンファーレ東新宿
■スケジュール(全8公演)
10月22日(火) 19時
23日(水) 14時/19時
24日(木) 14時
25日(金) 14時
26日(土) 14時/19時
27日(日) 14時
■キャスト
塚本一郎
末次美沙緒
中嶋ベン
新井理恵
松生綾美
髙橋伶奈
名田健太
山崎 剛
山口沙織
金子展尚
■チケット(全席自由席)
前売券 4,000円
当日券 4,500円
■チケット発売:9月1日(日)
https://www.quartet-online.net/ticket/gekikuchi5
劇団菊地ブログ
https://ameblo.jp/gekidan-kikuchi/
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